NHKテレビ「シャッター通りに客を呼べ」〜相武台南口商店街を視察

 

 テレビでの妙案では、御用聞きや宅配、街中美術館、商店街言いたい放題見るだけツアー、共同経営でお店復活が提案されました。私は、あれから約1年、どうなっているかに興味を抱き、テレビで見た商店街会長(肉屋さん)を訪ね視察申込みをしたところ、快諾頂きました。そして、梅雨時6月14日(土)午後、新宿から約50分の相武台前駅に行きました。
 我々商店街研究会員10名は、まず商店街を見て歩き、その後、空き店舗を有志が経営する「メキシコ料理店」で商店会戸津会長から1時間半に渡り、具体的な話を頂き、その後、商店街案内を受けました。当初晴れていた天候も終わり頃には雨が降り出す空に、お店では「空き傘」を差し出し"どうぞお持ちください"と暖かい心遣いまで頂戴しました。

「商店街の概要」

 振興組合ではない任意団体で、加盟店が85店舗。空き店舗が7店(テレビ放映時16店)。飲食店40%、美容院・理髪店17%、食品店12%、クリーニング7%など、日産座間独身寮やマンションが増えてきた地区である。

「商店街役員」

 商店会長の戸津さんは繁盛肉屋ニッパイの社長です。5年前から会長で最初のうちは、街路灯の整備、駅前スペースの違法駐輪を防ぐ広場作り(大理石シート)、花を置く活動などをやってきた。戸津会長、松橋副会長(ますや酒店=スカイダイビングをした人)、会計担当の3人が役員として商店街をリードし、会員はそれについてきてくれるとのことです。

「テレビ放映後の状況」

 近隣の辛口主婦による「言いたい放題見るだけツアー」などを行い、意見を聞き、参考になる点(和菓子は明るく、総菜屋は無添加商品を表示など)は取り入れました。そして、何よりも来て頂いて会話が進む関係になった。お陰でその人たちの8割以上は、固定客になってくれている、とのことでした。

「県や市との連携」

 地元住民のために、駅の北口との往来をしやすくするエレベーターをつけたり、ホームページ作成・リンクなど行政との関係をよくしていくことが大事と考え、商店街の範囲を超えてでもやっている。市長側もよく応えてくれている、ようです。テレビ効果もあったとのこと。

「今後の夢やテーマ」

商店街副会長 今後は、大学(青学)生との交流をしたり、親世代をがっちり掴んで行きたい、また商店街のあり方として、「モール化」への対応や、「高齢化」への対応策などを診断士の方には知恵を貸して欲しい、と暖かく語って頂きました。


 

報告者: 相楽守

 

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