商店街テーマパークを目指して 新小岩ルミエール商店街

京急新馬場商店街振興組合商店街研究会1月度の例会では、新小岩ルミエール商店街を視察し、新小岩銀座商店街振興組合副理事長の横井茂さんにお話をお聞きしました。

 

 

 

 

 

  1. 同商店街は、JR新小岩駅南口のロータリーに面した好立地のため、大勢の人が行き交います。平日で約2万5000人、土日は約3万人が訪れます。最近、周辺にマンションの建設が進み、周囲の人口が増えていることも追い風です。現状のお客様の中高年層を確保・維持しながら、駅北口のマンション世代(ファミリー層)の取り込みが今後の目標です。街区には空き店舗は見当たりません。お客様から「入りやすい」「楽しい」という評判を頂いており、テーマパークのような雰囲気を、各?の店舗が創意工夫して演出しています。昭和32年に新小岩銀座商店街のアーケードが、その後新小岩ドリームウェイ商店街のアーケードが完成し、総延長405mの街区が南北に延びています。

  2. 新小岩ルミエール商店街は、新小岩銀座商店街振興組合と新小岩ドリームウェイ商店街振興組合の2商店街で構成されており、アーケードなどの形は異なるが、イベントは約10名の青年部が中心になり、共同で実施しています。青年部の活動費は年間50万円、領収書なしで何にでも使えます。横井副理事長は、次の時代を担う青年部が育てば、安いものといいます。
    アーケードや外灯、カラー舗装のほか、2002年には周囲の他の商店街に先駆けて監視カメラを設置するなどハード面を充実させてきたが、今後はハードの 整備に安住せず、ソフト面を重視し、テーマパークのような雰囲気を各店舗が工夫して演出していきます。

  3. 商店街イベントの多さが魅力のルミエール商店街、横井さんは「ただで入場できる東京ディズニーランドを目指している」と話す。「商店街がディズニーランドだとすれば、個店はアトラクション。買ってくれるかどうかは個店の力だが、まず来てもらい、楽しんでもらうことが大切だ」といいます。福引、子供夏祭り、もみじ祭り、クリスマス福引、蔵開きセール、さくら祭りなど大きなイベントだけでも年6回実施しています。告知ちらしには無料クーポン、両商店街の加盟店によるルミエールスタンプを発行しています。

  4. 最近の環境変化として、JR新小岩駅高架化の計画が進展、現在、商店街通りは駅前で途切れていますが、高架化により北口商店街と1本の通りとなり、人の流れが変わります。駅前から見て商店街入口から左側の1区画、再開発計画があり、すでに地権者による勉強会が開始されているなど、今後大きく変わる可能性を秘めています。

報告者: 城西支会 鈴木 隆男