中野ブロードウェイ商店街の連携による取り組み

 商店街研究会の2月定例会では、サブカルチャーの聖地と言われる中野ブロードウェイ商店街の視察を行い、同商店街振興組合理事長の青木武様、専務理事の金子義孝様から商店街の取り組みについてお話を伺いました。 中野ブロードウェイ商店街は昨年50周年を迎えた商店街であり、その歴史的変遷から、停滞時期を「連携」という視点で活路を見いだし、乗り越え現在に至るかについてご説明を頂きました。具体的な取り組み事例を2点紹介させて頂きます。 1点目は芸術との連携です。同商店街施設の階段の踊り場に小学生の絵を飾る「絵画コンクール」や地元中年女性を対象とした「絵手紙の会作品展」等、創作活動を喚起する活動や、中野に拠点を持つ社会福祉法人愛成会とパートナシップを組み「アール・ブリュット(障害者芸術)」の魅力を発信するプロジェクトに取り組み、施設内展示にとどまらず、ヨーロッパ巡回展を成功させる等、芸術の素晴らしさを精力的に発信しています。 2点目は地方都市との連携です。都市間交流や、商店街イベントでの各連携都市への招待券プレゼント、小学生向けの自然教室開催等に積極的に取り組んでいます。「連携が生み出す波及効果は凄いものがある」という青木理事長のお言葉が印象的であり、中野ブロードウェイがハブとなり文化芸術、地方都市、企業との連携を更に深め、その魅力を世界に向けても発信していきたいというメッセージで会は締めくくられました。連携により価値創造に取り組む魅力的な商店街であり、中野在住の筆者としても今後が非常に楽しみです。

城西支部 片平 智之

 

 

 

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