-前例無し!2度の「東京商店街グランプリ」受賞商店街のノウハウ-

 商店街研究会では、5月13日(土)、「深川資料館通り商店街協同組合」を視察し分部登志弘理事長から平成28年春のイベント「おの君を探せ」をはじめ商店街の取組みについてお話をお聞きした。加盟数は会員数163名、110軒で東西に900メートルと長く寺院や民家も含み静けさを感じます。昭和22年に自然発生的に誕生し昭和37年に協同組合組織化し、当時江東区役所があり、区役所通り商店街と名乗り、区役所移転後は元区役所通り商店街となり、深川江戸資料館が開館した翌年昭和62年からは現名称となっています。  

 「かかしアート」や「おの君を探せ」等色々と成功事例が多い。しかし、お話を伺いすると成功事例より、失敗事例の方が多いという。理事長の「失敗覚悟で、とりあえずやる」の精神がこの2回のグランプリ―に繋がっている。おの君とは、3.11東日本大震災被災地 東松島「小野駅前応急仮設住宅」の皆さんが靴下と綿を材料に、復興願って手作りしたソックモンキー(お人形)です。簡単に言うと、このおの君を各店舗に配置して探すイベントです。来街者の方々が探し回ることで、商店街を回遊し滞在時間の延長化が見込めること。そして、何よりも商品に魅力があるため、記名を断れることなく情報収集ができる。ささやかながら被災地支援ができる事が効果です。  

 今後の課題は、店舗の住宅化やタワーマンションなどの新住民等の交流他数知れない。 理事長の「失敗覚悟で、とりあえずやる」の精神がある限り色々な知恵と工夫が生まれる気がいたします。

城東支部 秋山典克