自由が丘商店街振興組合 - 民間ゴミ収集など組合の取り組み-

 商店街研究会では、2月16日(金)に、自由が丘商店街振興組合の事務長・中山雄次郎様より、「民間ゴミ収集など組合の取り組み」についてお話しを伺いました。

 自由が丘商店街振興組合は、カラスの被害解消や歩行者の安全確保など、ごみに対する課題に対応すべく、民間会社のごみ回収業者に委託しています。民間会社との契約締結は、振興組合と民間会社との契約ではなく、商店ごとになります。自由が丘商店街振興組合の加盟店は約1,300に上ります。これだけ多くの組合員が一丸となって契約に至った要因は、昭和初期に「自由ヶ丘」という地名を地域住民自らが作り、今日まで絶え間ない自助努力の上に地域ブランドを作り上げてきた気質にあるといえます。 民間会社との契約内容は、1.毎日のごみ回収、2.夜間の回収、3.振興組合事務局の委託費回収ならびに民間会社への支払いです。

 その効果は、1.毎日のごみ回収による、商店の省スペース化。2.夜間回収による、防犯効果、カラス被害の減少、通勤・通学路安全の確保、ごみ収集車が要因となる交通渋滞の解消、ならびに交通量が少ない中での民間会社の効率的なごみ回収。3.委託費回収を事務局が請け負うことによる民間会社の回収にかかるコストの減少、など商店ばかりでなく、住民や民間会社にもメリットがある「三方良し」のごみ収集システムとなりました。また、商店が負担するごみ回収料金も目黒区が70Lあたり532円に対して自由が丘方式では470円と割安です。これらの成果から、さらに団結力が強まった自由が丘商店街振興組合が、まちの課題に挑み続ける姿に今後も注目です。

城西支部 本田 崇