谷中銀座商店街 -これまでの歩みとこれからの課題-

 商店街研究会では、2月2日(土)に谷中銀座商店街振興組合を訪れ、理事長の福島正行様から、同商店街のこれまでの歩みとこれからの課題についてお話を伺いました。

  JR日暮里駅付近の台東区谷中にあり、全長約170m、加盟店数61店と、規模はそれほど大きくない近隣型商店街でありながら、この界隈が「谷根千」と呼ばれて注目されるようになってからは、国内の広域、遠方のみならず海外からも来街者を集めるようになりました。直近の調査での来街者数は平日で約8,500人、休日で約16,000人。訪問時にも商店街は国内外の観光客等、幅広い来街者で立ち止まるのが難しいほどの賑わいでした。 このような盛況は、歴代の理事長による商店街振興の取組みに因るところも大きかったようです。巧みなメディア活用や設備整備等によるイメージ作り、スタンプやイベント事業等を積極的に行い、同商店街を海外観光客にも知られる人気スポットへ成長させました。

  人気が広域化する中でも、歴代の理事長は「近隣型」と「広域型」を両立させる方針で尽力してきました。また、現在の福島理事長が着任されてからは、この両立を更に発展させ、「近隣のお客様」、「観光のお客様」、「広域のお客様」の「客層の三分割」を意識し、その全てに喜んでいただけるよう、イベントやホームページ等の改善に取組んできました。 歴代理事長、現理事長のご尽力の成果もあって、谷中銀座商店街は、海外からも観光客を呼ぶ広域型の性格を強めながらも、近隣住民にも愛される地域密着型商店街であり続けることに成功しています。下町のほっこりした趣を保つ、昭和の情緒豊かな商店街です。

城南支部 見沢 雅浩

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