商店街研究会では、商店街に対してさまざまな支援を行っています
東京都区内商店街における「まちゼミ」の可能性(白金商店街での実施を支援)
商店街研究会に所属する企業内診断士13人が港区初となる、まちゼミ実施の支援にあたった。
港区の白金商店街 まちゼミの実施概要
- 商店街組織:白金商店会(東京都港区白金)
- 商店街属性:近隣型商店街 参加店舗数:7店
- 実施講座数:10講座
- 参加店:男性衣料品店、肉屋、魚屋、八百屋、呉服店、美容院、化粧品店
- コンセプト:「白金最後の下町」白金商店街 (生鮮三品が集うまちゼミとして、コンパクトさをウリにし、 さらに地域と店主とが親しみを深めていく交流の機会とした。)
まちゼミ及び支援の詳しい内容については→こちらを参照してください
商店街支援例(板橋区受託事業)
2004年11月〜2005年2月にかけて商店街研究会では、板橋区の商店街の若手経営者を対象に後継者育成講座を行った。これは板橋区が毎年行っているもので、今年は本研究会が受託し、講座の企画から運営までのすべてを任された。
講座の趣旨とテーマ
後継者育成講座は次世代の商業・地域を担う若手経営者のレベルアップを図ることを目的として、板橋区で平成9年から実施されている事業である。テーマは「今商店街で求められているものは何か」の視点で設定され、これまで「おかみさん養成講座」、「地域ブランドの創造」、「商店街の活性化と地域通貨」などのテーマが取り上げられた。
16年度は「地域社会との結びつきを今まで以上に強固なものにし、商店街を地域とともに発展させていくこと」がこれからの商店街活性化に不可欠であるとの認識から、「地域を巻き込んだ商店街活性化戦略」をテーマに取り上げた。「地域社会との連携」は、われわれが各地の商店街を視察・研究する中、その必要性を強く感じてきた題材である。
講座の進め方
講座は、まず地域に密着した活動を行っていて成果を上げている商店街の実例について講演会を行い、それを受けて事業実施に当っての問題点や地域を巻き込んで行く上でのポイントについて参加者がそれぞれ意見を出し合うワークショップ形式で進めた。また実施時間については「お店の第一線で頑張っている若手商業者の方たちが参加しづらい」と言う意見があったため夜間(午後7時〜9時)に開催した。
講座のカリキュラム
講座は東武東上線中板橋にある中板橋商店街会館4階の多目的ホールにおいて次のカリキュラムで行われた。
第一回 平成16年11月16日(火) 19:00〜21:00
- テーマ: 地域との連携
- 講演者: 品川区商店街連合会 副会長 綱島信一氏
- 内容: 地域との連携による活性化実例を知る
第二回 平成16年12月7日(火) 19:00〜21:00
- テーマ: お店の魅力で地域の人を惹きつける
- 講演者: 吉祥寺サンロード商店街(振) ネットワーク厚生部長 勝俣淳子氏
- 内容: お店の魅力作りの成功事例を理解する
第三回 平成17年1月25日(火) 19:00〜21:00
- テーマ: 地域情報の有効活用
- 講演者: 武蔵小山商店街(振) 事務長 横尾正美氏
- 内容: 地域情報の有効活用による活性化事例を知る
第四回 平成17年2月8日(火) 19:00〜21:00
- テーマ: 地域の高齢者のニーズを捉える
- 講演者: 向島橘銀座商店街(協) 理事 副事業実行委員長 大和和道氏
- 内容: 高齢者のニーズを捉えた取り組み事例を知る
- テーマ: パネルディスカッション(地域との連携をどのようにして行うか)
- 内容: 4回の講演会を通じて得られた成功事例から学ぶ点を整理し、理解を深める。
※第一回〜第四回
前半: 講演会の実施(各回のテーマに沿った講演と質疑応答)
後半: ワークショップの実施(5〜6名のグループ討議でその中に中小企業診断士が参画し 、理解促進を図る。)
商店街支援例(会員による個別支援)
●長野県阿智村 [ 講演 ] 2004年10月 柳田譲会員
テーマ : 「ポイントカード情報の活用と小売業の経営強化策」
- ポイントカード情報の活用
1)顧客管理ソフトでできること
2)データ活用事例と活用ポイント
3)活用事例
4)ポイント回収方策
5)ポイント活用による販促策 - 小売業の経営強化策
1)これからの小売業の販売戦略
2)計算づくで売上を上げる方程式
3)増販増客の手段・方法
4)商店会ぐるみの取組み
●港区ニュー新橋商店街 [セミナー] 2005年3月 服部恭典会員
テーマ : 「ICカードを使った電子マネーの最新事情」
- 1. カードの分類
磁気カード、ICカードとその分類 - ICカードとは
ICカードの特徴、接触型・非接触型の違い - SUICAとEdy
SUICAとEdyの流通面、機能面での比較 - 港区MSCシステム
港区で浸透を図っているMSCシステムの機能と狙い
◆熊野前商店街支援活動[街づくり支援]2004年度 泉利男会員
- 商店街の現状
荒川区で三ノ輪商店街、荒川銀座商店街と並ぶ三大商店街のひとつ - 商店街の問題点
・国電、隅田川、幹線道路等に分断され商圏が広がりにくい構造
・人口減少
・周辺商店街との競合
・上野、浅草、日本橋など繁華街への顧客の流出 - まちづくりの方向
・S59の東京都モデル事業に基づく諸事業の実施
・満点ポイントカード導入への取り組み
・商店街イメージとイベント戦略